PROJECT03研究開発課題03
ユビキタス材料による変環技術の開発
研究概要
まちでの未利用エネルギーの利活用のためには、エネルギー損失の2/3を占める排熱や、太陽光から高効率にエネルギーを創り、高密度かつ安定に蓄えることが必要となっています。しかし、実用化が進む熱電変換デバイス、多接合型太陽電池、蓄電池には希少金属や毒性元素が用いられるなど、実用化までには解決すべき課題が残っています。研究開発課題3では、ユビキタスな元素をベースとした高効率エネルギー変環技術の開発・実用化に取り組み、身近な物質で高効率に電気を作ったりためたりできる社会の実現を目指します。
研究体制
◆研究開発課題リーダー
宇佐美 徳隆(名古屋大学大学院工学研究科 教授)
◆ユニットリーダー
齋藤 永宏(名古屋大学未来社会創造機構 教授)
研究テーマ
- 身近な元素をベースとした全固体電池の開発(3-1)
フッ化物合金を用いて高エネルギー密度と高安定性を兼ね備えた5元系合金の全固体電池を実現する。
- カーボンDBを利用したオールカーボン蓄電池の開発(3-2)
構築済のカーボン材料の構造・物性データベースを活用しオールカーボン電池を実現する。 - 身近な元素を用いた高効率太陽電池の開発(3-3)
アルミニウムを含むペーストを用いて非真空かつシンプルなプロセスで安価かつ高性能な半導体創製を実現する。 - 廃棄シリコンを用いた熱電発電素子の開発(3-4)
大量廃棄される太陽光パネル中のシリコンを再利用し、低コスト・高効率な熱電発電素子を実現する。